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糖尿病の方が摂るべき油と注意したい油

糖尿病の方は、どんな油を摂取するといいのでしょうか?ここでは、摂取をおすすめできる油と摂るのは気をつけたほうがいい油についてまとめています。

糖尿病の方が摂取すべき油

動脈硬化を防いでくれる不飽和脂肪酸

植物性の油や、イワシ・ニシンなどからとれる魚油に多く含まれている脂質が「不飽和脂肪酸」です。この脂質には、一価不飽和脂肪酸と多価不飽和脂肪酸という酒類があります。

代表的な一価不飽和脂肪酸がオレイン酸です。オリーブオイルやアボカド、アーモンドに多く含まれています。オレイン酸には悪玉コレステロール値を下げて、動脈硬化を防いでくれるのが特徴です。糖尿病が進行すると動脈硬化になるリスクが高まるので、糖尿病を患っている方に積極的に摂って欲しい脂質になります。

中性脂肪を減らしてくれるα-リノレン酸

不飽和脂肪酸の一種である多価不飽和脂肪酸は、オメガ3系とオメガ6系に分類されます。オメガ3系の不飽和脂肪酸のひとつがα-リノレン酸です。エゴマ油・亜麻仁油・シソ油・クルミなどに含まれる脂質で、善玉コレステロールを増やす働きがあります。また、インスリンの分泌を促進する働きもあるという研究結果も。インスリンは血糖値を下げる働きを持つホルモンなので、α-リノレン酸は摂っておくべき資質だと言えます。

生活習慣病の予防・改善に力を発揮するEPA・DHA

α-リノレン酸と同じく、オメガ3系の多価不飽和脂肪酸が魚油に豊富に含まれるEPAとDHAです。どちらも動脈硬化や高脂血症を防ぐ働きを持ち、生活習慣病の予防や改善に効果を発揮します。EPA・DHAは、魚を食べることで摂取可能です。魚介類の摂取が多い男性ほど、糖尿病を発症するリスクが低下する傾向が見られるという調査結果もあります。

糖尿病の方が摂取に気を付けるべき油

二律背反なオメガ6系脂肪酸

オメガ6系の不飽和脂肪酸のうち、有名なのがリノール酸やアラキドン酸です。菜種油やごま油、ヒマワリ油などに含まれています。血糖値・血圧・血中コレステロールの低下や血栓の予防などの機能がありますが、摂取し過ぎると動脈硬化の進行やアレルギー症状の悪化といった弊害も。

オメガ3系とオメガ6系を摂取する際は、1:4の割合が理想的と言われていますが、現代の日本人はこのバランスが1:10にくずれてきているそうです。このバランスを元に戻すには、伝統的な和食がおすすめ。魚を食べる機会が増えてオメガ3系の摂取の比率が高まるため、糖尿病の方は意識しておくと良いでしょう。

身近な油に多く含まれるトランス脂肪酸

リノール酸やアラキドン酸と同じオメガ6系ですが、摂取をなるべく避けて欲しいのがトランス脂肪酸です。この脂肪酸は化学処理によって人工的に作られており、サラダ油やマーガリン、ショートニングなどに含まれています。善玉コレステロールを減らして悪玉コレステロールを増やす上、アレルギー疾患の発症リスクを高める危険な油です。原材料名にショートニング・植物油脂・加工油脂・ファストスプレッドと書かれた食品にはすべて、トランス脂肪酸が含まれています。糖尿病の方は摂取を避けるようにしましょう。

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