糖尿病の入院治療の詳細を解説
健康診断で異常が見つかった場合や、自宅で糖尿病の治療を行っているものの症状が悪化している場合は、入院が必要になる可能性があります。
今回は、糖尿病で入院した際に行われる内容について解説していきます。
入院スタイルは目的によって異なる
糖尿病の入院は、検査入院と通常入院の2種類に分けられます。以下で詳しくみていきましょう。
入念な検査を行うための「検査入院」
健康診断で異常が見つかった場合、さらに詳しい検査が必要になります。この時に行われるのが検査入院です。
尿検査や血液検査など通常の健康診断時の検査方法に加えて、心電図で心臓の状態を調べたり、医師による診察で他の器官に異常が現れていないか検査します。
また、血糖値の平均値を出すために複数回にわたって血圧・血糖値の測定が行われ、糖尿病による合併症が引き起こされていないか入念な検査が行われます。
これらの検査入院は通常2~3日程度の期間をかけて行われるもので、特に大きな異常がなければ退院が可能です。
症状が悪化した場合の「通常入院」
すでに糖尿病を発症しており、自宅で治療を行っているものの改善がみられず、状態が悪化した際に行われるのが通常入院です。こうした理由で入院する際は、合併症を引き起こしている可能性も高く、合併症の症状を緩和させるための治療や、さらに合併症を引き起こさないための治療が実施されます。
入院中は、病院内に在籍している栄養士の管理のもと徹底した食事管理が行われ、カロリー・糖質・脂質が抑えられた食事が提供されます。さらに治療が開始され、症状が緩和されるまで入院が続く場合もあるようです。
糖尿病で入院する場合は薬代や点滴などの治療費に加えて、室料・食費・衣類・日用品代などが必要になります。
糖尿病での入院費用や期間、負担を軽減する制度とは?
平成26年に厚生労働省が行った患者調査によると糖尿病患者の平均在院日数は平均35.5日となっていますが、入院の目的によりその期間は異なります。
糖尿病での入院は、その目的により、検査入院、教育入院、治療入院と分けられます。治療入院の場合、入院期間が1か月以上となってしまうこともあり、入院費用が高額になってしまうこともあります。医療費の負担が大きい場合は高額療養費制度により、負担を軽減できる場合もあります。
糖尿病でも入れる医療保険とその保障内容とは?
糖尿病で通常の医療保険に入れなかったとしても、引受緩和型医療保険なら入れる可能性が高いです。3~5個程度の条件をクリアすれば加入することが出来ます。
保障は各保険会社にもよりますが、入院日額5千円~1万円程度、手術1回につき3万円~20万円程度の保障となっています。保険会社によっては、それらの保障に加えて、先進医療や通院に関する保障を付けることが出来る保険もあります。