糖尿病の種類は?
糖尿病の種類について調べました。
糖尿病の種類
ひと口に糖尿病といっても、いくつかの種類があります。まず初めに知っておくべきなのは、1型糖尿病と2型糖尿病の違い。
国内の患者数が多く、一般的な糖尿病とされるのは2型。2型糖尿病は、肥満や生活習慣などによって発症します。その進行は緩やかで、多くの患者は中高年です。早期に発見されれば食事や運動療法によって症状の改善を目指し、必要に応じて薬の処方やインスリン注射が採用されます。
対して1型は、急激に発症し、子供や若年層の患者も見られます。遺伝的な要素が強く、発症するとすい臓の細胞が破壊されてしまうのでインスリンが分泌されず、インスリン注射を欠かすことはできません。
特定の原因がある糖尿病も
女性が妊娠を機に、突然糖尿病を発症することがあります。これは「妊娠糖尿病」と呼ばれます。妊娠をきっかけにホルモンバランスが狂い、インスリンの分泌にも悪影響が及んでしまうのです。一般的には出産を境にホルモンバランスの乱れが収まり、糖尿病も治癒しますが、中には元に戻らない人もいるので、症状の観察を続ける必要があります。この場合、薬物投与を避け、糖質制限やインスリン注射で治療することになります。
その他、肝疾患や内分泌疾患、そして感染症など、特定の機序や疾患により発症する糖尿病も存在しています。
進行度によっても種類が分けられる
そのほか、病院での糖尿病治療現場で、症状の進行度によって種類が分けられることもあります。血糖値を測る「空腹時血糖値」「75gOGTT2時間値」「HbA1c」の3つの基準を元に、「正常型」「境界型「糖尿病型」いずれかの診断を下すのです。
正常型 | 境界型 | 糖尿病型 | |
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空腹時血糖値 | 100㎎/dL以上 | 110㎎/dL~125#13198;/dL | 126㎎/dL以上 |
75gOGTT2時間値 | - | 140㎎/dL以上 | 200㎎/dL以上 |
HbA1c | 5.6%以上 | 6%以上 | 6.5%以上 |
「正常型」は非糖尿病患者、「糖尿病型」は糖尿病患者となります。ややこしいのが「境界型」で「まだ糖尿病患者と診断されるほど数値は高くないが、健常者に比べ異常が見られる」という診断です。「境界型」の人は、いわゆる糖尿病予備軍というもので、近い将来に糖尿病を発症する可能性は非常に高い状況ですので、予防改善に努める必要があります。