糖尿病の治療法は?
ここでは、糖尿病の治療法について情報をリサーチしています。
糖尿病の治療法とその目的
糖尿病は恐ろしい生活習慣病です。食生活の乱れや運動不足、そしてストレスなどにより発症しますが、放置しておくとどんどん症状が進行してしまいます。一度糖尿病になってしまうと、自然治癒することはありません。生命を脅かす重篤な発作や、失明の危険がある合併症を招く可能性もあります。
初期の段階では目立った自覚症状がないため、あまり深く考えない人もいるようですが、糖尿病患者とそうでない人の間では、寿命にも大きな開きがあります。米国疾病予防管理センターの研究チームが調査した結果では、糖尿病になってしまった人は、健常者よりも4.6年早く死亡するというデータが出ています(※注1)。健康に長生きするためには、血糖値を良好に保つための治療に、地道に取り組む必要があるのです。
具体的な治療方法
国内の糖尿病患者の多くは、進行がゆるやかな「2型糖尿病」です。病院でこうした診断を受けた場合、入院や手術などの治療ではなく、以下のような治療へ地道に取り組むことが提案されます。
食事療法
カロリーの高い食事は避け、なるべくバランスの良い食事を摂ることを心がけていく食事療法が取られます。すい臓を酷使しないためにも、間食は控え、決まった時間に食事を摂るようにしましょう。すい臓に影響を与える腸のために、食物繊維や乳酸菌などを積極的に摂取します。もちろん、糖分を必要以上に摂取するのは避けるのです。
運動療法
すい臓に負担をかける肥満を解消するだけでなく、ストレス解消や全身の健康促進に役立ちます。特にウォーキングや水泳などの有酸素運動はおすすめ。継続することで、インスリン分泌の向上にも繋がります。
薬物療法
医師の判断によっては、インスリン分泌を促進させる薬剤が処方されます。薬物のサポートがあれば、すい臓の負担が軽減されるため、機能の正常化も早まります。「薬なしではいられないすい臓になってしまうのでは?」という不安には根拠がないので、必要以上に心配しないこと。
改善より大切なこと、それは予防
いかがでしょうか?上記のような治療法は、すぐに劇的な効果を表すわけではありません。地道に長い時間をかけ取り組んでいくことで、血糖値の数値に変化が現れてくるのです。
「長年親しんできた暴飲暴食の習慣を断ち切る」、「帰宅後の疲れた身体に鞭打ち、運動へ取り組む」など、さまざまな苦労が伴うことでしょう。
毎日薬を飲んだり、インスリン注射を自分で打ったり、食事のカロリーなどを毎日考えて料理をしたりというのはとても大変です。
幸いにも、まだあなたが糖尿病ではないという場合は、今すぐ予防へ取り組むことをおすすめします。糖尿病リスクを高める生活習慣を少しずつ取り除いていくことで、5年・10年先の健康に大きな差が現れてくるのです。
食事面での我慢や運動は、できることから少しずつ実践をしていくのがおすすめ。無理なく習慣にしていくことで、糖尿病を遠ざけましょう。