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糖尿病予防効果を狙った玉ねぎスープの作り方

玉ねぎスープ

玉ねぎ料理は糖尿病予防効果を期待できるといわれています。

しかし、血糖値を下げる成分が最初から含まれているわけではありません。

玉ねぎにはイソアリインというイオウ化合物、アリナーゼという酵素が含まれており、これらが空気に触れて混ざり合うことによって「チオスルフィネート」という物質に変化します。この「チオスルフィネート」に血糖値を下げる効果があるのです。

玉ねぎからチオスルフィネートを生み出す

糖尿病予防効果を狙って、玉ねぎを使った料理を作る際には、チオスルフィネートを生み出すことが必要になります。つまり、玉ねぎを切って空気に触れさせる必要があるのです。できるだけ断面が空気にあたるようにした状態で、20分経過させないといけない、という点も覚えておきましょう。

さらに玉ねぎには、インスリンをサポートする働きをするビタミンB1やB6が含まれていて、それは炭水化物の代謝を促進することで血糖値を下げるという効果もあります。

玉ねぎに含まれるパントテン酸は、たんぱく質や脂質の代謝を促す効果があります。肥満はインスリンの働きを悪くする影響があるため、ダイエット効果があるパントテンは間接的に糖尿病予防効果があるといえるのです。つまり、玉ねぎは糖尿病の予防にとてもよい食材なのです。

グリル満天星の総料理長の玉ねぎスープ・レシピを公開

40代で糖尿病と診断されたグリル満天星の総料理長・窪田好直さんは、独自の玉ねぎスープ・レシピを開発し、それを毎日飲み続けるという食事療法に取り組んでいたとのことです。そのレシピをご紹介しましょう。

特製玉ねぎスープ7杯分(一週間分)を作るのに必要な材料は以下のとおりです。

                                   
玉ねぎ 大4個(約1キロ)
ニンニク 大2分の1
ベーコン 50g
きざみ昆布 15g
白だし 大さじ1と3分の2
しょうゆ 大さじ4分の3
大さじ3分の2
こしょう 少々
6カップ(1.2リットル)

特製玉ねぎスープを作る3つのステップ

特製玉ねぎスープの作り方を、3つのステップで紹介します。

  1. 玉ねぎは皮を剥き、1センチ角のサイの目切りにしておきます。まず最初に玉ねぎを切り、20分以上空気にさらしておきましょう。ベーコンも5mm角に切ります。
  2. 玉ねぎを切ってから20~30分経ったころを目安に、鍋に水と切った玉ねぎ、ベーコンを投入。きざみ昆布、白だし、しょうゆ、酢、コショウも同時に入れて、強火にして沸騰させます。
  3. スープが沸騰したら弱火にして、鍋に蓋をして30分ほど煮込みます。玉ねぎが柔らかくなったら完成。

お好みで野菜を足すこともできます。ネギなどの薬味を加えたり、シメジを加えても美味しいです。しかし、他の野菜を加えすぎて、玉ねぎを食べる量が減らないようにしましょう。玉ねぎは1日50g以上を目標にすると良いでしょう。

完成した玉ねぎスープは酢が入っているため、冷ました後に冷蔵庫で1週間ほど保存できます。朝晩1杯ずつ飲むのがおすすめです。

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