糖尿病予防 完全ガイド » 糖尿病を予防する食事まとめ » 糖尿病予防に必須の食品交換表を紹介

糖尿病予防に必須の食品交換表を紹介

ここでは、糖尿病予防に役立つ「食品交換表」について、上野医師にご説明いただきます。

監修医師情報

上野内科・糖尿病内科クリニック

院長 上野尚彦医師

糖尿病予防に役立つ!食品交換表

健康診断や病院での検査の結果、糖尿病と診断されると、食生活の改善を行うことになります。そのなかで参考資料として活用されるのが「食品交換表」。1965年に第1版が発行され、長年に渡って食事療法の指導に活用されてきたテキストです。

食品交換表では、あらゆる食品の80kcalを1単位とし、80kcalにあたるグラム数を表示しています。それぞれが1日に取るべきカロリーのなかで、食材の組み立てを計算します。例えば、1日に取るべきカロリーが1600kcalの人であれば、1600÷80=20単位分の食材を摂らなくてはいけません。

糖尿病を食事で予防する際や糖尿病の食事療法を行う場合には、ぜひこの食品交換表を活用して下さい。

食品交換表の実例を紹介

栄養素分類 食品 80kcalに相当する量の例
1.炭水化物 ごはん、パン、麺類、いも(さつまいも・じゃがいもなど)レンコン、かぼちゃ、とうもろこしグリーンピース、あずき、そらまめ、果物 ご飯50g、パン30g、麺類80g、じゃがいも110g、さつまいも60g、かぼちゃ90g、りんご150g、バナナ100g、ぶどう150g、すいか200g
2.タンパク質 魚介類(魚・貝・イカ・タコ・えびなど)、 肉類(牛・豚・鶏・加工肉など)、 卵・チーズ、大豆とその加工食品(豆腐・納豆など)、牛乳、ヨーグルト あじ60g、鯛60g、いか100g、牛肉(赤身)40g、豚肉60g、鶏肉40g、卵50g、チーズ20g、豆腐(木綿)100g、納豆40g、牛乳120g、ヨーグルト120g
3.脂質 多脂性食品(アボカド・バラ肉・鶏皮・アーモンドなど)、マヨネーズやドレッシングなど マヨネーズ10g、サラダ油10g
4.ミネラル 野菜、海藻、きのこ、こんにゃくなど カロリーが少ないため、300gで1単位

食品交換表の活用法

糖尿病食は、総エネルギー量(kcal)の50~60%を炭水化物、タンパク質は20%までとして脂質は25%以下とするのが目安です。例えば、1日に摂るべきエネルギーが1600kcalだった場合、1日に20単位を摂らなくてはいけません。20単位のなかの12単位を炭水化物、3単位をタンパク質、4単位を脂質、ミネラルを1単位摂るというような計算です。

なお、1日あたりの適正なエネルギー量は、男性で1,600~2,000kcal、女性で1,400~1,800kcalの範囲といわれています。

食品交換表を見ながらカロリー計算をするのはもちろん、表内で分類されている栄養素を、バランス良く摂取することがポイントとなります。始めは難解に感じるかもしれませんが、慣れてくるとカロリー量や栄養バランスを容易に計算できるようになってきます。

今から予防しておかないと大変!糖尿病の予防方法をチェックしよう

今から予防しておかないと大変!糖尿病の予防方法をチェックしよう

ページの先頭へ