神経障害 | 糖尿病の合併症
糖尿病の合併症のひとつである「神経障害」の症状体験談、予防方法について調べました。
糖尿病は、放置しておくと深刻な合併症を引き起こすことで知られています。そのひとつが、神経障害。腎症、網膜症と並ぶ三大合併症のひとつです。
高血糖の状態が慢性化してしまうと、身体の先端にある末梢神経に悪影響が及びます。生じる症状はさまざまで、手足のしびれ、立ちくらみ、ED、発汗異常など。網膜症や腎症に比べ自覚症状は早いものの、糖尿病が原因とは気づかない人が多いようです。
また知覚神経に異常が起こり、痛みなどの感覚が鈍った結果、怪我や火傷、内臓の潰瘍などに対する感知力まで鈍って、症状を進行させてしまうこともあります。特に怪我や火傷は、壊疽が進むと患部の切断を検討しなくてはならなくなりますので、注意が必要です。
糖尿病による神経障害を患った人の体験談
ある日入浴中に、左足の小指の横に靴擦れのような傷があることに気づきました。痛みはなかったので気に留めなかったのですが、しばらく経ってから色が黒ずんで熱を帯びていることに気づき、慌てて病院へ行ったのです。
医師は「火傷しませんでしたか?気づかないなんておかしい…」と訝しげにいいました。その後数日は、処方された薬を飲んでいたのですが、一向に良くなりません。再度診療に訪れたところ「糖尿病をお持ちなのでは?」と尋ねられたのです。私は「わかりません」と答えるしかありませんでした。
その後精密な検査を行ったところ、血糖値は600以上、HbA1cは10%以上というとんでもない数値でした。
結果をいうと、私の左足は切断となりました。壊疽が進み、放置すると命が危なかったそうです。それほどまでの痛みを感じさせなくなる糖尿病は、本当に恐ろしいです。また手術のためには、血糖値を下げることが急務。地獄のように辛い絶食を経験しました。
このような体験をしないために、皆さんも糖尿病の予防改善に努めて下さい。
糖尿病による神経障害の予防方法
糖尿病による神経障害が現れている場合は、まず糖尿病の治療が第一。医師の指示に従いながら、血糖値のコントロールに努めます。
また神経障害から恐ろしい結果を招かないためにも、手足に傷がないかどうかは日々チェックを。特に足裏の状態や、爪切りの際の深爪には注意が必要です。立ちくらみを防ぐため、ゆっくりと起き上がるなどの工夫も大切です。
なお、飲酒や喫煙は神経障害を進行させますので、必ず控えることになります。