血糖値を下げる方法まとめ
ここでは、血糖値を下げる方法の情報をまとめています。
糖尿病と血糖値の関係
生活習慣病のひとつとして、充分な警戒が必要な糖尿病。健康診断や病院の検査で「糖尿病か否か」を判断する際の指針となる数値が血糖値です。
血糖値とは血液内のグルコース(ブドウ糖)の濃度。糖尿病の可能性が高い人ほど濃度が高い、「高血糖」状態をになっています。
健康な人でも、食後は一時的に血糖値が上昇します。しかし、インスリンの働きによってブドウ糖が各細胞へと送られるため、すぐにバランスの取れた状態へと戻ります。しかし、糖尿病患者の体内ではインスリンが充分に分泌されておらず、またインスリンへの感受性も低下しており、多くの糖分が血液中に滞留してしまいます。このように、血液中の糖分の濃度が高い状態が続くことを「糖尿病」といいます。
糖尿病と血糖値というのは、とても密接な関係にあることがわかって頂けたかと思います。
隠れ糖尿病にも注意
血糖値による糖尿病検査で、より詳細な結果を求める場合、「空腹時の血糖値」と「満腹時の血糖値」の両方を調べる必要があります。
健康診断の場合は、事前に「食事を摂らないように」との通達があるため、ほとんどの人が空腹で検査に臨むこととなります。そこで得られた血糖値に問題がなければ、次回の健康診断まで、何の対策も講じることなく過ごすことができると思われていました。
しかし近年の調査で、空腹時の血糖値は正常でも、食後に通常よりも時間をかけて血糖値が基準値を上回ってしまう症状があることがわかってきました。これは「食後高血糖」と名付けられ、病気として発見されないことから「かくれ糖尿病」とも呼ばれています。
糖尿病のより詳細な検査法としては、「空腹血糖値」だけでなく、「75g経口ブドウ糖負荷試験」「随時血糖値」、そして「HbA1c(ヘモグロビンエーワンシー)」の4種類があります。健康診断だけでなく、糖尿病専門の検査を年に一度程度受けるのがおすすめ。最近は自宅で採血したサンプルを検査機関に送り、詳細な検査が受けるという方法もありますよ。
血糖値が高いと、認知症になりやすい!?
近年の研究で、高血糖が認知症リスクとなることがわかってきました。糖尿病の合併症のひとつとして挙げられる「動脈硬化」は、脳梗塞のリスクを高めます。発作後に一命を取り留めたとしても、周辺組織にダメージが残り、脳血管性認知症が発症してしまう可能性があるのです。
また高血糖は、脳内でのインスリンの働きにも悪影響を与えるだけでなく、アルツハイマー認知症の原因のひとつといわれるタンパク質「アミロイドβ」の蓄積を増加させてしまうのです。(※注1)
認知症は重度になると寝たきりとなり、介護なしでは生活すら遅れなくなります。将来を考え、今から血糖値を下げるための努力を始めましょう。
参考文献
※注1:『糖尿病と認知症の「危険な関係」血糖値が高いと認知症リスクが上昇|糖尿病ネットワーク(http://www.dm-net.co.jp/calendar/2016/025572.php)』血糖値の情報まとめ
以下で、血糖値について詳しく説明しています。ぜひ参考にしてくださいね。