糖尿病予防 完全ガイド » 発症したら大変!糖尿病の合併症 » 足潰瘍 | 糖尿病の合併症

足潰瘍 | 糖尿病の合併症

糖尿病による足潰瘍の症状は?

足潰瘍とは、足の皮膚がただれて穴のようにえぐれたり、出血したりする症状です。細菌やウイルスから細胞を守るバリア機能が低下しているため、普通はかからない感染症にかかって重症を負ってしまうことも。靴とのちょっとした摩擦でも出血することがあるため、歩いたり立ったりという簡単な動作も困難になります。

足潰瘍は非常に治りにくく、放っておくと悪化する進行性の病気なので、発覚したら早めの治療を受けることが重要です。足潰瘍では、感覚が鈍くなるので大きな傷や感染症になっても、気づかず発覚が遅れやすいと言われています。

足潰瘍の原因は?

足潰瘍になる原因は3つ考えられます。

血管障害

高血糖状態が続くと血管がもろくなり、血管が破れたり収縮したりします。すると血液が流れにくくなるため、手や足といった末端神経まで栄養が届かず、細胞の修復や強化がされにくくなります。

末端神経障害

末端神経障害は、手足がビリビリとしびれる症状で、進行すると感覚が鈍くなることがあります。痛みを脳に伝える神経に異常が発生するため、ケガや火傷をしても気づけず、病状が悪化しやすいのが特徴です。

感染症

足は地面と近い位置にあるため、汚れやすく感染症にかかりやすいです。血糖値が高いと細菌やバイキンが繁殖しやすいので、感染症にかかると一気に病状が進行します。

上記3つの要因が重なり、足潰瘍の原因となってしまうのです。

足潰瘍は悪化するとどうなる?

最初のうちは靴擦れが治らないといった小さな症状だけですが、放っておくとすぐに感染が広がり、気づけば足の切断が必要なほど悪化している場合も。靴擦れから切断までには2週間もかからないと言われていますが、神経障害により感覚が鈍くなると、ホットプレートを踏んでも、画びょうが足に刺さってもまったく気づかないようです。

足潰瘍の悪化で、下肢切断となる人は年間1万人近くいます。しかも数えられている切断は、ひざ下から下、ひざ上から下と、大きな切断のみの統計で指の切断は計測されていないようですので、合わせれば相当な数になるでしょう。

足潰瘍を悪化させないためには?

足潰瘍を悪化させないためにも毎日の足のチェックが大切です。以下の項目は必ずチェックしましょう。

  • 足に傷がないか、足が変形はしていないか
  • 足の一部だけ冷たくなっていないか
  • 足の臭いは大丈夫か
  • 感覚はあるか

糖尿病の検査で病院へ行ったとしても、足の状態までチェックする医師は多くありません。医師が気にしていないから大丈夫と思わず、自分でチェックすることが大切です。早く見つかれば、血管を広げたり感染病の治療をしたりと足を残す治療ができます。車いすや義足のお世話になる前に、自分でできる足のチェックは必ずやっておきましょう。

今から予防しておかないと大変!糖尿病の予防方法をチェックしよう

今から予防しておかないと大変!糖尿病の予防方法をチェックしよう

ページの先頭へ