手遅れになる前に対策を!糖尿病予防 完全ガイド

糖尿病は放置していると大変なことに
糖尿病は早めに予防しよう!

生活習慣病の代表格と言われる「糖尿病」。その患者数は年々増加しており、2015年に厚生労働省が行った調査によると、総患者数は316万6,000人。2011年の調査より46万人以上も増え、過去最高となりました。糖尿病は、放置しておくと重篤な合併症を発症することがありますので要注意!特に40歳を超えると、糖尿病を発症する人が急速に増えます(※注1)。自分の身体の状態をしっかりと把握して、糖尿病の予防や改善を行いましょう。

※注1:『平成28年「国民健康・栄養調査」の結果 |報道発表資料|厚生労働省

糖尿病患者の数

糖尿病予防には
インスリンが重要

人体の中で、血糖値のバランスを整える働きを持つのはただひとつ、「インスリン」です。インスリンはすい臓から分泌され、血液内の糖分を一定に保ちます。

糖尿病患者の体内では、インスリンの分泌が低下しており、血中のブドウ糖が過剰に増えてしまっている状態です。このように糖尿病とインスリンの関係は深く、糖尿病を予防するためには着目しなければならないのです。

糖尿病に対するインスリンの働き

糖尿病を予防するホルモン
アディポネクチンとオステオカルシン

糖尿病予防のホルモンを見る

糖尿病予防のためには、体内のインスリンの分泌を増やすことが重要。増やすには、直接体内に投与すればいいと思うかもしれません。しかし、インスリンを直接体内に取り入れる方法は注射しかありませんし、その方法が有効なのは糖尿病患者のみです。糖尿病予防のために体内で増やすには、すい臓のインスリンの分泌を増やすしかないのです。

ここで注目したいのが、糖尿病に関する近年の研究。日本を含む世界各国で調査や実験が行われた結果、インスリンをサポートする、注目のホルモンが存在していることがわかってきました(※注2)。それがアディポネクチンやオステオカルシンです。これらの働きを活性化させることが、糖尿病の発生リスクの減少や、有効な治療に繋がるのではないかと考えられているのです。これらアディポネクチンとオステオカルシンについて、糖尿病専門の医師である上野尚彦医師に監修をお願いし、解説していただきました。

監修医師情報

上野内科・糖尿病内科クリニック

院長 上野尚彦医師

※注2:『アディポネクチン濃度、アディポネクチン遺伝子多型と2型糖尿病罹患との関連について| 国立研究開発法人 国立がん研究センター 社会と健康研究センター 予防研究グループ

脂肪細胞から
生まれる

糖尿病とアディポネクチン

”奇跡のホルモン”

アディポネクチン

インスリンをサポートする、注目のホルモンのひとつが「アディポネクチン」です。アディポネクチンは、脂肪細胞から分泌されるホルモンのことで、近年「奇跡のホルモン」として各種メディアで注目されています。アディポネクチンはインスリンの分泌とその働きを促進させたり、インスリンが効きやすい体にします。ここではアディポネクチンとは何か、糖尿病とアディポネクチンの関係、アディポネクチンがインスリンをサポートする仕組みを詳しく解説いたします。

糖尿病予防ホルモン
アディポネクチンについて
詳細を見る

から
生まれる

糖尿病予防とオステオカルシン

”骨ホルモン”

オステオカルシン

インスリンの働きをサポートするホルモンは、アディポネクチンだけではありません。骨から分泌されているホルモン「オステオカルシン」にも同様の働きがあることが、近年の研究で明らかになってきています(※注3)。まだあまり知名度の高くないオステオカルシンですが、研究が進められたり、テレビで特集されたりと注目を集めています。その働きは多岐に渡り、糖尿病治療以外の医療現場からも大きな注目を集めています。ここでは、オステオカルシンの糖尿病に与える効果について解説しています。

糖尿病予防ホルモン
オステオカルシンについて
詳細を見る

※注3:『骨が作るタンパク質が血糖値を下げる オステオカルシンが代謝を改善 | 糖尿病ネットワーク

糖尿病の
入院治療詳細解説

健康診断で糖尿病関連の異常が見つかったり、糖尿病の治療中に症状が悪化したりした場合、入院が必要になることがあります。主な入院の種類は「検査入院」と「通常入院」の2種類。このページでは、それぞれの入院治療の内容に加え、入院費用や期間、糖尿病でも入れる医療保険などについて解説しています。

糖尿病予防には
食事運動も、
もちろん大事

体内でのインスリンの分泌も大事ですが、もちろん食事と運動を見直すことも大事。糖尿病になる原因は、毎日の生活の中から生み出されることが多いからです。1日3回摂る食事の内容を見直すことや、定期的に運動を行うことが、とても重要になってくるのです。

糖尿病を予防する食事まとめ

糖尿病予防の
食事を見る

栄養バランスを考えずに、暴飲暴食を続けていませんか?糖尿病をはじめとする生活習慣病が忍び寄る40歳以上の年代の人は、そろそろ食生活の見直しを真剣に考えるタイミングに差し掛かっているといえます。糖尿病によい食生活について解説します。

糖尿病を予防する運動まとめ

糖尿病予防の
運動を見る

運動は、糖尿病の予防に役立ちます。罹患や悪化のリスクを抱えている人は、すぐにでも習慣付けなくてはなりません。血糖値の低下や肥満の防止、そしてインスリンの感受性向上など、その影響力は大きいです。

見逃してはならない
糖尿病症状まとめ

糖尿病は、多くの生活習慣病と同じく静かに進行するといわれ、自覚症状に乏しいため、気づいたときにはかなり病状が進んでいることが多いです。ただ、早期に発見すると治療の有効性は高まりますので、早めの検診が必要です。糖尿病の初期症状をまとめましたので、自分があてはまってないか確認してみましょう。

糖尿病基礎知識紹介

糖尿病に罹患している日本国内の患者数は300万人以上、また予備軍に属する人は1,000万人以上と言われます。成人が発症する可能性は「6人に1人」という割合ですから、他人事ではありません。糖尿病を予防するためにも、基本的な知識を深めましょう。原因や種類、治療法など基礎知識を幅広く紹介します。

予防しないと大変なことに!
糖尿病合併症

糖尿病が原因である合併症には要注意!異常を感じて病院へ駆け込んだ時は、すでに深刻な状態ということもあります。失明や人工透析、そして下肢の切断までを伴う場合があるので、絶対に甘く見てはいけません。ここでは糖尿病の合併症を詳しく紹介します。

血糖値下げる方法まとめ

検査で、「糖尿病か否か」を判断する際の指針となるのが、血糖値。もし血糖値が高い状態が続く場合には、治療を開始しなくてはなりません。ここでは血糖値を下げる食事や運動やホルモンの活性化、ダイエットとの関係を紹介しています。

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