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糖尿病の予防に役立つりんご酢

りんごと酢から作られるりんご酢。糖尿病の予防に役立つのでしょうか。ここでは、りんご酢の持つ効果やりんご酢を飲んで血糖値を下げた事例、りんご酢の作り方をまとめました。

りんご酢は糖尿病患者の血糖値の上昇を抑えてくれる

りんごは、水溶性の食物繊維であるペクチンが豊富な果物です。ペクチンは、人間の消化酵素で消化吸収されることがないので、コレステロールの吸収を抑えたり、ブドウ糖の吸収を穏やかにしたりできます。アメリカのデラウエア大学の研究によれば、りんごをよく食べる方は食後に血糖値が上昇するケースが少なく、満腹感が続きやすい傾向が分かっているそうです。

さらに、りんご酢に多く含まれる酢酸には、炭水化物を糖質に分解する消化酵素の作用を抑える力があります。糖質の代謝を遅らせて、食後の血糖値を急激に上昇させないように調節してくれるのです。

りんご酢で血糖値を下げた事例

大腸がんの手術を受けた後に甘いものを食べすぎた結果、263mg/dlまで血糖値が上がってしまったAさん。医師から「このままだと糖尿病になる」ときつく言われてしまったそうです。そこから健康雑誌を読み始め、目に留まったのが「りんご酢」の記事でした。

Aさんは、記事に載っていたりんご酢に、玉ねぎを加えるというアレンジを行ったとのこと。りんご酢をそのまま飲むのに飽きてしまい、りんご酢に漬けた玉ねぎをご飯のおかずにして食べる方法を採用しました。朝と夜に4~5口のりんご酢につけた玉ねぎを食べていたそうです。大さじ1杯程度のりんご酢をご飯にかける挑戦も。

その結果、りんご酢を飲み始めてから2週間後の血液検査で、血糖値を196mg/dlにさげることに成功しました。その後も数値は順調に下がり、1年後には正常値まで下がりました。薬による治療は受けていなかったそうなので、りんご酢+玉ねぎのみの効果だと言えます。

りんご酢の作り方

材料

           
りんご 100g
氷砂糖または黒砂糖(はちみつや別の砂糖でも可) 100g
酢(種類は何でもよい) 200ml

作り方

  1. りんごはよく洗い、ペーパータオルで水分をふき取ります。終わったらりんごを8等分に切り、芯を除いてから皮ごと幅2cmのイチョウ切りにします。
  2. 清潔な広口瓶に氷砂糖(または黒砂糖)とイチョウ切りにしたりんごを入れ、酢を注ぎます。
  3. ふたをしないまま電子レンジ(600w)で30秒加熱します。
  4. 電子レンジから取り出し、ふたをして常温でおいておくと翌日から飲めます。

※常温で1年間は保存可能です。

※つけたりんごは食べないようにしてください。

摂取方法

1日あたり大さじ2~3杯が摂取量の目安です。そのまま飲んでも、水やお湯で薄めても問題なく飲めます。食事前に飲むと効果的です。

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