糖尿病予防 完全ガイド » 糖尿病の基礎知識を紹介 » 糖尿病で入院!?退院までにかかる期間と費用を解説!

糖尿病で入院!?退院までにかかる期間と費用を解説!

病院のベッド

糖尿病は重篤な症状がなくても、入院を勧められることがある病気の一つです。糖尿病による入院の種類と退院までにかかる期間や費用について解説します。

糖尿病の入院期間は目的によって異なる

診断の確定と合併症の確認を目的とした「検査入院」:数日程度

糖尿病の進行度や合併症などを細かく検査するための入院のことを「検査入院」と言います。

血糖値やヘモグロビン値が特に高く糖尿病の疑いのある人や、糖尿病の症状と同時に高血圧などの他の疾患も発症している疑いのある人が対象となります。

診断の確定と合併症を調べるための入院であれば数日で退院できますが、後述する教育入院などを合わせて行うと1週間以上の期間になることもあります。

食事・運動療法への理解を深めるための「教育入院」:1〜2週間

糖尿病についての知識と理解を深めてもらうために実施する入院のことを「教育入院」と言います。

糖尿病の治療を開始した際に、糖尿病についての知識や食事療法・運動療法についての知識を患者さんに持ってもらうために実施することがあります。

2泊3日などの短期のコースもありますが、1週間から2週間のコースが一般的です。

治療を目的とした「通常入院」:平均35.5日

昏睡やショック症状など、高血糖が原因で緊急の治療を要する症状が出現している人や、薬の服用だけでは症状のコントロールが難しいと判断された人が対象となる入院です。厚生労働省発表の平成26年の患者調査では、糖尿病の平均入院日数は35.5日となっています。(※注1)

入院でかかる費用

  • 教育入院や検査入院の場合
  • 医療機関によっても異なりますが、1週間で7万~10万円、2週間で10万~15万円前後であることが多いようです。

  • 治療入院の場合
  • 治療の内容や病状によって大きく費用が変動します。

生命保険文化センターによる調査では、入院日数一日あたりの自己負担額の平均は2万円弱というデータもあります。35日間入院すると、一度の入院で約70万円と非常に高額な費用がかかるということになります。(※注2)

ページの先頭へ