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糖尿病での入院費用や期間、負担を軽減する制度とは?

糖尿病で入院が必要となるケースは3つ

入院

糖尿病で入院が必要となるケースは主に3つあります。

  • 検査入院
  • 教育入院
  • 治療入院

検査入院の場合、通院先の血液検査や尿検査で異常が見つかり、さらに詳しく検査することが目的です。教育入院は、糖尿病治療を進めるうえで必要な知識をみにつけるための入院です。

治療入院は、運動療法や食事療法を行っているにも関わらず高血糖の状態が続いてしまっている場合や、糖尿病の症状が悪化してしまったりした時にする入院です。

糖尿病での入院費用とは1日あたり2万近く

糖尿病で入院するとなると、部屋代や食事代、検査代などさまざまな費用がかかります。

公益財団法人生命保険文化センターが行った平成28年の生活保障に関する調査によると、入院時の1日当たりの自己負担費用は1万9,835円となっています。[注1]

1日あたりの額なので、当然入院が長引けば長引くほどかかる費用も大きくなってしまいます。

[注1]公益財団法人 生命保険文化センター:1日あたりの医療費(自己負担額)はどれくらい?

糖尿病で入院する場合の期間は約35日

平成26年に厚生労働省によって行われた患者調査によると糖尿病患者の平均在院日数は35.5日となっていますが、糖尿病での入院期間はその目的により大きく異なります。

検査入院の場合は3〜4日程度の入院

検査入院の場合3~4日程度の入院が多いです。心電図や腹部エコー、眼底検査、ケトン体検査など合併症に関わる検査も行います。

教育入院の場合1〜2週間程度の入院

教育入院の場合は、1~2週間程度の入院期間となります。糖尿病の基礎知識をはじめ、食事療法や運動療法をしっかりと行っていけるような知識を医師や看護師などから指導を受けるための入院です。

治療入院の場合は1ヵ月以上の長期入院

治療入院の場合は、症状によって入院期間が大きく変わります。1ヵ月以上の長期の入院になる場合もあります。

高額療養費制度で医療負担を抑える

入院が長くなってしまい、医療費が高くなってしまった時には負担を軽減してくれる制度もあります。

高額療養費制度とは、医療費の負担が重くならないように、医療機関や薬局の窓口で支払う医療費が一か月の上限を超えた場合、その超えた額が支給されるという制度です。上限額は所得や年齢により定められています。

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